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母として、人として、社会人として、このパワーを大いに活かしたい



塚本 裕美 デザイナー

 

私はフリーデザイナーとして独立し3年程経った時に長女を出産し、産後2ヶ月で復帰しました。

本来はもう少し休むべきと思いますが、フリーランスとして今まで築いてきたものを出産でゼロにしたくないといった気持ちが強かったのです。


その割に専業主婦だった母の影響からか小さい内は預けることへの抵抗もあったり、いわゆる「保活」が面倒だったり、在宅でできる仕事だから何とかなるだろうと色々な理由から、昼は育児、子どもが寝てから仕事のスタイルを選択しました。


なので、寝かしつけは私にとって一番のストレス。仕事があるからすぐ寝てもらって早く仕事に取り掛かりたいのに、なかなか寝ない。イライラが伝わり更に寝ない。忙しい時は目を瞑り寝かしつけしながら、頭の中でデザイン組んだりもしてました。


ただそんな生活も全て私が望んでしている事と思っていたので、全く苦ではありませんでした。

むしろ夜の仕事の時間が楽しみだったりも。昼の育児は何も変わらないような日常で、自分の時間なんて皆無。仕事の時間だけが唯一の自分の時間で、大人と対話ができ社会と繋がれる。それが嬉しかったのです。


出産し、自分にあてられる時間がない環境に追い込まれたからこそ、自分は仕事が大好きなんだと初めて自覚しました。


長女を出産した2年後、長男も出産。

その後も昼育児、夜仕事、忙しい時は夫のいる土日に仕事のスタイルを続けました。夫も私の仕事を理解し、家事育児にとても協力的なので助けられていました。


姉が3歳で幼稚園に入園したのを期に弟も一時保育を週3~4日で利用、昼間も働ける時間を作るようにしました。

母となって初めて平日の昼間に仕事をした時「平日の昼に仕事ができるって、こんなに幸せなことだったとは!!」と感動したのを覚えてます。


母となり環境ががらっと変わり戸惑いもありましたが、今まで知らなかった事を知れたり、気付けなかった事に気付けたり、平凡な毎日のようで見える世界は明らかに変わりました。

ここに母ならではのパワーがあるようにも思います。母として、人として、社会人として、このパワーを大いに活かし、将来を担う子ども達のためにもより良い世界を築けたらと思います。



 

Profile

デザイナー。2児(4才・2才)の母。



※画像はイメージです




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